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飯沼一元の直撃インタビュー      

がんは食事で予防できる   


がんは原因不明の病気ではない

(飯沼)先生はがんに取り組んでもう40年でしょうか?最初は米国癌研究所、その後、国立がんセンターですね。
がんは現在最も恐ろしい病気と認識されていますね。「あの人・・らしいわよ」「人には絶対に言わないで」などは日常経験します。
(渡邊)そうですね。1950年までは死因のトップは結核でしたが、1980年からはがんがトップになり、現在は総死亡の31%ががんです。
しかし、がんは原因不明の病気ではありません。日頃の生活スタイルしだいで予防できる代表的な生活習慣病の一つです。
(飯沼)えーッ。がんは生活習慣病なのですか?だとすると、がんになる人は、「その生活スタイルに問題がある」というわけですね

がん細胞は誰にでもある
    
(渡邊)人間の体はたくさんの細胞でできていますが、古い細胞は常に新しい細胞に更新されています。この更新時に遺伝子DNAが正確にコピーされないと機能が正常にはたらかない“異常”が起きます。
 人の遺伝子は約2万3千個あり、そのうちの数十個が細胞の増殖や分化を司る、いわゆるがんに関係する遺伝子です。“異常”は誰にでも起こり、がん遺伝子の異常も大抵は修復され正常に戻ります。
(飯沼)つまり、初期異常は誰にでも起きるが、その後の経過が問題なのですね。修復されないのはどういうケースでしょうか
(渡邊)がんが発症するまでには、20~30年かかります。がん遺伝子に異常が発生し、これが修復されないで更に遺伝子に傷が蓄積していくと悪性化してがんが発症します。 
遺伝子に傷をつける要因としては、発ガン物質、放射線、タバコ、肥満、感染症などが挙げられ、これらは「がん促進因子」となります。
(飯沼)がんになる年齢は50~70歳代が多いですが、そのきっかけは20~40歳代に形成されているということですか?

がん細胞は思春期に大量発生する

(渡邊)そうです。細胞分裂が活発な時期には
    
傷がつきやすく、思春期は細胞分裂が最も活発なため特に多く発生するといわれています。
 ただ、悪性化しないように注意して生活すれば、発症しないで済みます。

がんを予防するには

(飯沼)どんなことに注意するのが良いでしょうか?その根拠を含めて教えてください。
(渡邊)がんの発生要因については世界中で膨大な研究が実施されてきました。その中で1981年にアメリカでがんのリスクを分析した結果は衝撃を与えました。がん発生要因の第1位は食生活(食べ物)35%、第2位は喫煙30%であると指摘したのです。
 米国政府はこれを受けて、アメリカ人向けの食事指針を発表しました。
 1. 果物・野菜・全粒粉の摂取を増やす。
 2. 牛・豚肉を減らして、鶏・魚を増やす。
 3. 脂肪の多い食品の摂取を減らす。
 これに加えて、米国では喫煙に大幅な制限を加え禁煙政策を推進したのです。
(飯沼)アメリカ人にはきつい指針ですね。
結果はどうなったのでしょうか?
(渡邊)米国はこの施策によりがん死亡率の減少に世界で初めて成功しました。日本人のがん死亡率はもとは少なかったのですが、このとこ
    
ろ増加の一途を辿っているので、今や米国に逆転されてしまいました。

日本人のがんは今後どうなる?

(飯沼)厚生労働省が日本人のがん死亡率の推移を発表しています(下図参照)。女性の場合、胃がんが減少する一方、大腸がん、肺がん、乳がんは急激に増加しています。原因はどのように考えられますか?
(渡邊)胃がんの減少は皮肉にも脳出血予防に普及した減塩食の影響が大きいでしょうね。早期発見と手術の進歩もあります。
大腸がんと乳がんの増加は食生活の欧米化の付けが回ってきたのです。乳がんになる人は若い頃に肉や牛乳を多くとっていますね。どちらも美食家がかかりやすい傾向があります。
 女性の肺がんは自分の喫煙以外にも間接煙、すなわち、周囲の喫煙家の影響です。タバコ

    
については、自分で吸うより、他人の煙の方に発がん物質が多いので注意が必要です。
20~30年前の喫煙環境を思い起こしてみてください。気づかぬうちにがん細胞が出来ていた可能性は大いにあります。

いまからでも遅くはない

(飯沼)いまさら過去に戻ることはできません。 対応策はあるのでしょうか?
(渡邊)人の細胞は常に分裂と再生を続けているので、過去にできたがん細胞が排除される可能性は残っています。また、がん細胞があっても悪性化しなければがんとしては発症しません。つまり、がんの抑制因子を強化することによって予防できるのです。
(飯沼)それは具体的にはどういうことですか?
(渡邊)これは生活習慣病対策と同じです。免疫能など健全な身体をつくることが第一です。とくに効果があるのは、「玄米食」、「まごわやさしい」食、運動です。つまり、「まめ」、「ごま」、「わかめ」、「やさい」、「さかな」、「しいたけ」、「いも」など昔から日本人が摂取してきた食物を中心にすることです。肉のおいしさは脂肪とたんぱく質にあるのですが、これががんには特に危険なので注意が必要です。
    

カーナでがん細胞を封じこめる

(飯沼)米国政府が打ち出してがん抑制に成功した指針は、日本の伝統食そのものですね。 それにしても食の欧米化で体内に宿ってしまったがん細胞を何とか封じこめたいですね。カーナはがん抑制因子として機能するのでしょうか?
(渡邊)私たちは腸内環境を健康にするのが一番と思っています。カーナは米ぬかと大豆たん白が主成分で、ビタミンやミネラル・食物繊維がバランスよく配合されていますね。宿便をとる便通改善大腸がん対策の基本ですし、大豆は乳がん抑制効果があります。毎日継続すれば効果が期待できますね。