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飯沼一元の直撃インタビュー

生活習慣病 <予防と対策>


前国立健康栄養研究所理事長で生活習慣病対策に正面から向き合ってご活躍中の渡邊昌先生と対談しました。

健康長寿を目指そう

(飯沼)生活習慣病というのは、生活習慣が要因となって発生する病気で、その代表格は糖尿病といわれています。 先生はご自身がかなり重度の糖尿病を患ったのですから、生活習慣に問題があったということですか?

(渡邊)糖尿病と診断されたのは、もう20年以上前になりますが、当時は空腹時血糖値260(正常値は110以下)、 ヘモグロビンA1C 12.8%(正常値 5.8以下)で、数値的には危険水域でした。その頃は、働き盛りで体重が78Kg、 運動もせず、ステーキを食べ、お酒も存分に楽しみました。こういう生活が習慣になっている人は結構いますね。 その結果として糖尿病、高血圧、高脂血症、脳卒中、心臓病などの生活習慣病になるわけです。

(飯沼)厚生労働省は「健康寿命」延伸対策として10年前から「健康日本21」という健康づくり運動を大々的に進めてきましたね。 どんな内容なのでしょうか?

(渡邊)「健康寿命」は平均寿命から介護期間を除いた自立生活期間として、WHOが2000年に提唱した概念で、とても重要です。 日本は平均寿命(83歳)も健康寿命(76歳)も世界一ですが、その差すなわち介護期間(7年)は世界一とは言えず中流です。
そこで、健康寿命を延ばすための国民運動として、糖尿病・がん・たばこなど9分野で目標を80項目定め、検診率を増やすなどして、 目標達成度を評価してきました。

(飯沼)たしかに、メタボなどを含めて検診率は上がってきましたね。メタボという言葉が広まって、 その認知が広がったのは特筆すべき成果ですね。大企業で社員のメタボ検診を徹底し、個人目標を設定させることにより、 医療費100億円を削減したところも出てきました。ところで、肝心の介護期間は減ってきたのでしょうか?

(渡邊)それが、なかなか難しいのです。介護が必要な原因は、1位が脳血管疾患、2位が認知症で、これに心臓病、 糖尿病を加えると半分以上を占めます。また、国民医療費の 30%は生活習慣病患者が占めています。国民医療費36兆円、 介護費8兆円、税収40兆円の国家にとっては、国民の健康を守り、且つ、医療費と介護費が増加しない健康寿命対策が特に重要だと考えます。


生活習慣病は内臓脂肪が原因

(飯沼)国民運動として盛り上げるためには、生活習慣病対策について、分かりやすい説明が必要だと思いますが。

(渡邊)日本には貝原益軒の養生訓という生き方のお手本があります。養生訓は、今から300年前に益軒が84歳の時に書かれた本で、 健康長寿のための真髄というべき教えが盛り込まれています。明治期には石塚左玄が「病は食から来る」として食養生を説き、 現代では「医食同源」という言葉で「食」は「医」と同様に健康と病気の担い手になる、という考え方が生まれています。

(飯沼)なるほど。そうすると、生活習慣病の本質は「食」ということになるのですね。ものの本には、生活習慣病の3大要因として、 遺伝・環境・生活習慣(食、運動、喫煙など)が挙げられていますが、これらのうち、「食」の占める割合はどのぐらいでしょうか?

(渡邊)遺伝や環境は、それぞれ、5%ぐらいの寄与で大きくはありません。「食」と「運動」で 90%を占めるといってよいでしょう。 糖尿病や脳卒中などは、たまたま表面化した病状の例、すなわち、氷山の一角で、根本原因は「内臓脂肪」にあるのです。 つまり、お腹の脂肪を溶かしてやれば、氷山の突起に該当する病気は多くの場合、自然に解消するのです。


食事は「まごわやさしい」を選ぶ

(飯沼)これはとても分かりやすい説明ですね。そこで、脂肪を減らすような食生活を続ければ、生活習慣病を克服できるというわけですね。 では具体的にはどのような「食」がよいのでしょうか?

(渡邊)それは、「玄米食」を主食として、「まごわやさしい」を副菜とすることです。 つまり、「まめ」、「ごま」、「わかめ」、「やさい」、「さかな」、「しいたけ」、「いも」を中心の食事にするのがおススメです。 いもは里芋がよいのです

(飯沼)これは覚えやすくてよいですね。食べ方や運動についての注意事項はありますか?

(渡邊)玄米食ではよく噛むことが大切です。30回は噛んで欲しいですね。また、養生訓では腹八分目、すべからく大食はよくないとしています。 特に夕食は少なめにして、食後は 300歩ぐらい歩くように勧めていますが、理にかなっていますね。食べて直ぐ寝るのは最悪です。



カーナ生活は「まごわやさしい」

(飯沼)カーナは玄米の表皮と大豆たん白が主成分で、ビタミンやミネラル・抗酸化物質がバランスよく配合されています。 カーナを毎日続けると体調や肌つやがよくなります。

(渡邊)そうですね。カーナは自然食ですから、「まごわやさしい」をコンパクトにまとめたような栄養補助食品です。 薬ではないので、副作用もなく、毎日継続することが大切ですね。便秘薬のように対症療法的に使うのは、お勧めできませんね。 ただし、カーナは万能ではないので、適度な運動はどうしても必要です。テレビ体操などを取り入れてはいかがでしょうか?



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