便秘を治すには 第4回
排便のメカニズム
前回は、便秘薬は便秘の根本対策にはならないことをお話ししました。
ところで、食事から排便までのメカニズムはどうなっているのでしょうか?
食物は口で咀嚼され、唾液と混合され食道を通って胃に入ります。
食べ物には種々の有害物質が含まれているので、強い酸性の胃酸で
殺菌されると共に消化液で消化されます。
次に、十二指腸で胆汁とすい液と混合され、
より消化しやすい状態になって、小腸に送り込まれます。
小腸では食べ物がドロドロに分解され、
栄養成分が小腸の粘膜を通して吸収されます。
残留物は、大腸に運ばれて、直腸で排便を待ちます。
大腸では、上行結腸→横行結腸→下行結腸→S字結腸の順に処理されます。
この残留物の処理過程は、運ぶこと、水分を分離すること、適度な柔らかさに
加工するという3つの重要なプロセスで成り立っています。
これらのうちのどの一つが不調になっても、便秘の原因になります。
運ぶのは腸の蠕動運動によって実行されます。
また、適度な柔らかさに便を加工する工程は繊細で、
ストレス・有害物質・悪玉菌等に左右されます。
食事から直腸に運ばれるまでの時間は平均で約12時間です。
一日に朝・昼・晩の3食を摂取し、排便が一回の場合、
3回分の食べカスが一気に排泄され、大腸内の滞留時間は約12時間です。
もし、3日に一度の排便の場合、9回分の食べカスが最長60時間滞留することになります。
しばらく間、ライステック通信では「便秘」について取り上げることにしました。
では、次回以降の便秘対策や便秘解消法をお楽しみに!
では、次回をお楽しみに!
米ぬかサプリ「カーナ」のライステック